ある日、帰宅してポストを見ると明らかに郵便物ではないものが飛び出ていました。それは道端でよく見かけるメヒシバの枯れ草でした。風で飛んできて、ちょうどこの隙間に入り込んだのかな？それとも近所の子供たちが遊んでいて入れたのかな？と不思議に思っていました。その日の夜、家族にこの話をすると、「それって鳥が巣を作ろうとしてるんじゃない？」と。鳥の巣？？ポストに鳥が巣を作るなんて初めて聞きました。たしかにポストって鳥の巣箱に形が似ているような。調べてみるとシジュウカラなど一部の鳥は安全に巣作りができるポストを住処に選ぶことがあるようです。巣作りには枯れ草のほかに苔なども使われるとか。
　その次の日も、ポストの中に同じ枯れ草が。今度は本格的に作り始めようとしているのか下の取り出し口の隙間からもはみ出ていました。頑張って運んできた鳥には申しわけないですが、ポストに巣を作られては困ると思い、入っていた枯れ草を取り出しました。しばらく取り出し続けていると、それ以降枯れ草がポストに入っていることはなくなりました。

　それにしても、どんな鳥だったんだろう？（実際に見てないので分かりませんがたぶん鳥。）かわいい小鳥がせっせと枯れ草をポストに運んでいる姿を想像すると、ちょっと巣作りの様子を見てみたかったような気もします。住み心地よく安心して暮らせる新しい住処が見つかっているといいなと思います。