先日沖縄の渡嘉敷島を訪れ、夜空を見ながらガイドさんのお話を聞くツアーに参加していた時のこと。
向こう側に沖縄本島の灯りが見える、島の最南端の丘なのですがそこで大きなヤドカリを見つけました。しかも少し先を行くとかなりの数。野生のヤドカリなんてこの辺りでは絶対に見ることはできないので気分が上がりました。
ガイドさんによるとこの島に生息するヤドカリは天然記念物に指定されているとのこと。でも天然記念物といったらオオサンショウウオとか、普段はなかなかお目にかかれないような動物などをイメージしがちだと思います。
乱獲により数が減ってしまった小笠原諸島に生息するヤドカリの種を保護するために十数年前に天然記念物に指定されたそうですが、その時に指定された種と全く同じなんだそう。そのため島のヤドカリも同様に天然記念物に指定されたということわけです。島ではこのヤドカリは釣りの餌として必要なので、申請書を出して認められた業者であればそれまで通り使用ができます。一方で一般人が持ち帰ろうとするのは法律上アウトということになります。
物珍しさについつい持ち帰ってしまいそうな気持ちも分からなくもないので、それをしなくて本当によかったと思いました。
薬剤師 山越