半年ほど前の事。美容室でカラーをしてもらった際に「マスクに染料ついちゃいますけど大丈夫ですか?」と声をかけてもらうことがあった。withコロナならではだなぁと思いながら綺麗に仕上げてもらって帰宅。すると、外したマスクの紐が綺麗な青に染まっている。あれ、髪は茶色にしたのに青?しかも塗っていたのって白いクリーム状のものじゃなかったっけ?青はどこから?と不思議に思いながらも日々は過ぎ、再び巡ってきたカラーの機会に思い切って美容師さんに訪ねてみることに。私の唐突な質問にも親切な美容師さんは「あ、それやっぱ気になりますよねー」と笑いながら丁寧に説明してくれた。「これね、酸化剤。過酸化水素が入ってるんですよ。髪のメラニンを酸化させるのと、浸透した染料も酸化して色を出してます」なるほど。......で、酸化って何だっけか!?と学生時代の記憶を掘り起こしながら続きを聞く。「だからメラニンの少ない白髪は黒髪より染まりにくいんですよ。面白いですよね」「へーーーーー!!!!」思わず大声が出てしまった。髪の世界というのは思っている以上に化学の世界みたいだ。疑問も髪もサッパリして帰宅して、ふと思い出す。青色の理由を聞き忘れてた。なんだがアッシュだかマットだか謎の呪文を聞いた気も......また次の機会に訊いてみよう。
薬剤師 関