少し前の話になりますが、4月から2ヶ月に渡り開催されていたミュシャ展に行ってきました。
ミュシャはチェコ出身、1900年頃のアール・ヌーヴォーを代表する画家です。サラ・ベルナールという女優の公演ポスターを手掛けたことから一躍有名になりました。その頃パリで浮世絵などの日本文化が流行り、その波はチェコにも広がっていきました。そのためミュシャの作品も日本文化の影響を受けており、日本でも親しまれています。
彼の作品でも有名な「椿姫」「黄道十二宮」などなど...繊細なタッチの線にデッサン力の高い人物画・動物画・植物画、煌びやかな装飾が描かれたリトグリフやポスターの数々にとても心躍りました。それだけでなく雑誌の表紙や挿絵、チョコレートや香水のパッケージなども展示されており、当時の生活の中にミュシャの絵がこれほど身近に溶け込んでいたとは思いもしませんでした。
今回の展示は写真撮影・SNSでの投稿OKでしたのでたくさん写真を撮りました。携帯のフォルダの中はミュシャの絵で溢れています。
いつか晩年の大作「スラヴ叙事詩」をこの目で見てみたいなと思います。
薬剤師 山越