人生初、遂に遭遇しました。そう、アニサキスです。以前から話は聞いたことがありましたが、本物を見るのは初めてでした。タラの切り身にウネウネうごめくものがあり驚きました。良い機会なので、アニサキスについて改めて調べてみました。
アニサキスはサバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生しており、基本的には内臓に寄生しているのですが、魚の鮮度が落ちると筋肉の方に移動してくるため、切り身にも出てくる場合があるとのことです。感染すると胃や腸に噛みつき、腹痛や嘔吐などの症状が出るようです。アニサキスは温度に弱く、「-20℃で24時間以上冷凍、60℃で1分間以上加熱」で死滅するそうです。家庭では魚を冷凍する機会は少なそうなので、加熱処理が一番効果的ですね。他の細菌性の食中毒とは違って目に見える上に、弱点がわかっているので、自身で十分に予防できる食中毒だと思います。
魚を調理する時のアニサキス症予防は『目視して取り除く!十分に加熱する!』ことが大事そうです。皆様も十分にご注意くださいね。
薬剤師 村松